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原始反射について

更新日:2023年10月4日


原始反射とは、胎児から乳児の期間に生まれつき備わっている自然な反射のことを指します。例えば、赤ちゃんが手のひらで触れられると手を握りしめる、口に乳首を触れると吸い付く、背中をさすると体を横にくねらせるなどは全て反射です。

これらの反射は、脊髄反射や自律神経反射などの中枢神経の反射で、自律神経系の働きや身体の調節に関係しています。また、原始反射は生後数ヶ月で徐々に退化していき、成長とともに上位中枢の発達によって意識的に動きをコントロールできるようになります。 しかし、成長ととも消えるはずの反射がわずかに残っている場合もあります。 この原始反射の残存が性格などに反映され、ストレスを感じやすくなるようです。 発達障害、HSP気質、うつ病などにも大きく関与していると言われています。繊細すぎたり、敏感過ぎたりして生きづらさを感じていたり、心配過ぎたり不安になりやすいなど、ストレスを受けやすい人は原始反射の影響がある可能性が高いです。 また球技などの運動が練習してもなかなか上手にならなかったり、勉強が大の苦手・・・というお子さんは原始反射が強く残っている可能性が高いです。 以下に原始反射と残存している場合の特徴を挙げておきますので、思い当たることがあるかチェックしてみてください。

恐怖麻痺反射】(重要) 

・ストレスに弱い

・肌、音、視覚的な変化などへの感覚過敏

・状況が変わったり、驚くような出来事が嫌い

・柔軟に対応できない

・疲れやすい

・すぐに息をつめる(止める)

・人前で恥をかくような状況が怖い

・自己信頼、肯定感が低い

・愛情を受け取るのも表現するのも苦手(本当は好きなのに、「嫌い!」というなど)

・自己否定が強い

・極度な恐れ、被害的な妄想

・新しい活動を嫌う、特に誰かと比較されたり、優劣が出るような活動

・かんしゃくをおこす

・ストレス状況で固まる(考えることと動くことが同時にできない)

【モロー反射】(重要)


・突然の音、光、刺激に過敏に反応する

・新しい状況や活動への参加対応が難しい

・衝動的な振る舞い

・思考や注意がそれやすい

・不安や心配をしやすい、過剰にしてしまう

・感情的、社会的な未熟さ

・偏食、食品添加物への過敏

・活動過多(ハイパーアクティビティ)

・ADHD(多動)

・副腎疲労症候群、アレルギー、喘息、慢性的な病気 ・乗り物酔いしやすい 【吸綴反射/探索反射】


・言葉や発音の問題

・飲み込んだり、噛んだりすることが困難

・話しながら同時に手作業することが困難

・書くときに頻繁に舌や口が動く

・噛んだり、話したりするときに、特に手が不器用

・不正咬合Class II (下顎が奥に入っている:受け口の反対) ・口周りの感覚過敏

・舌が前に突きだしている

・口から食べ物をこぼす、たらす

・話すことの問題

・噛んだり、話したりするときに、特に手が不器用

・ホルモンバランスが悪い

【脊髄ガラント/ペレーズ反射】(重要)


・座っていて、もぞもぞとたえず身体を動かしている、動かしたくなる

(子供の頃そわそわ落ち着きのないと言われた)

・注意と集中が続かない

・歩き方がぎこちない

・小学生になってもおねしょをしていた

・夜中にトイレに2回以上起きる

・日中もトレイが近く、外出に気を遣う

・脊柱側弯症がある。

・機械操作、物の取り扱いが雑、不器用

・運動やスポーツにおける身体柔軟性や機敏さがない

・腰痛や背中が緊張している。常に張っている、または硬い


【パーマー反射/足底反射】


・微細運動能力に欠如(手先が不器用)

・不適切な鉛筆握りや手書き能力の不足

・ピアノをひいたり、手作業するときに姿勢が崩れる

・アイデアを紙に書き出すことが難しい(処理に時間が掛かる)

・机やパソコンで作業するとき、姿勢が悪いか、背中に痛みが出る。

・歩き方がぎこちない

・走り方が不器用

・バランスが良くない

・靴をはくときに指が巻いているので、靴の脱ぎ履きを学ぶのが困難

・走りながらバランスや身体協調性がいるスポーツが困難(サッカーなど)

・歩行や立っているときに、腰に痛みを持ちやすい

・むこうずねが痛い、硬い

・ねんざがクセになりやすい

・暗いところで歩くのが難しい(視覚がバランスをとることの助けになりにくい)




【緊張性迷路反射】


・へなへな、ふらふらしている

・バランス感覚が良くない

・動きがぎこちない

・でんぐり返しが綺麗にできない

・姿勢良く座れない

・方向・空間感覚をつかみにくい(ボールの受け取り、黒板の文字)

・視覚の問題(字が飛び出して見えるなど)

・空間、距離、奥行きやスピード感がつかみにくい

・全身運動の協調性が低い

・机で学ぶときに、読むことを嫌がる、疲れる

・机の前で正しい姿勢を維持することが困難

・本来持っている能力ほどにスポーツのパフォーマンス(成果)が上がらない




【非対称性緊張性頸反射】


・手と目の協調の困難

・文字を書くのが苦手、遅い

・ぎこちない鉛筆の握り

・黒板の文字を写すのが難しい

・読んでいる文字や列をすぐ見失う(どこを読んでいたかわからなくなる)

・キャッチボールが難しい

・正中線をまたぐのが難しい(例えば、右利きの場合、ノートの左側に書くのが困難)

・バランス感覚が悪い

・体の左右を別々に動かすことが難しい

・利き手・目・耳が確立しない(学習に大きな問題がでます)

・距離の認識が難しい

・スポーツ全般が苦手

・大人の場合、慢性の肩こりや首の問題を持つ ざっと特徴を挙げてみましたが、本来は成長と共に消失していきます。残存の度合いによっては身体能力や思考能力に影響を与えていることがあります。大人になってからはコミュニケーション能力や、仕事の能力などに影響を及ぼし、仕事が長続きしなかったり職場になじめないなど、社会生活に問題が出る可能性があります。 当てはまる項目が多い場合は(半分以上ある人は特に)、強く残存している可能性があります。原始反射を統合していくことで、神経活動を正常化させることができ、症状の改善・消失することも可能です。 特に(重要)とした3つの原始反射については、できるだけ統合しておいた方がいいと考えています。この3つがベースにあることで、他の反射も統合しずらくなっているからです。 そして性格や人格などを形成する部分にも影響を及ぼすので、できるだけ早いうちに統合しておくことが望ましいです。

このようなことから、当協会では原始反射を統合していくセラピーやワークショップを行って皆様の健康増進や幸せに生きるためのお手伝いを行っています。気になる方はぜひご相談ください。 ご相談は「ここから解放セラピーLINE公式アカウント」より承っております。 または定期的にワークショップを行っていますので、そちらもご活用ください。 ワークショップの予定はこちらから まずはお気軽にご相談ください。

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