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レイジーエイトがなぜ原始反射統合に有効か?

更新日:10月27日







原始反射の統合ワークショップ、MBRセラピーでの原始反射統合の際に、レイジーエイトという目のエクササイズを指導し、実践していただいています。


レイジーエイトとは、顔の前に親指を立て、顔の前で横8の字(無限大∞)に軌道を描き、それを目だけで追いかけるというエクササイズです。


このエクササイズが原始反射の統合に効果的とされていますが、その理由について推測の域ですがお話しておきましょう。



そもそもいくつかある原始反射は中枢神経系(脳、脊髄)の反射です。成長とともに抑制されていく原始反射が、成長しても(小学生以上になっても)残存している場合、その反射が関連している神経の部位に、連携の不具合や発達の未熟な部分があると考えられます。


例えば、モロー反射という原始反射がありますが、これは脳の部位で言うと脳幹の中の「延髄、橋(きょう)」という部分に関連しています。(中脳という説もあります)


特に橋(きょう)では、目や耳に関する自律神経の中枢があります。また小脳などと連携して滑らかな体の動きに関与する働きもあります。


ですので、モロー反射がある人は音や光に敏感だったり、平衡感覚が弱く乗り物酔いをしやすかったり、運動が苦手だったりします。また手先が不器用にもなりやすいようです。


また橋は大脳と小脳との連絡通路ともなっているため、橋の機能が低下しているとなると、単純に考えれば高次脳(大脳皮質)との連絡も不十分になることもあるわけで、より人間らしさ(大人の振る舞いと言った方がわかりやすいか?)を司どる大脳皮質との連絡が悪ければ、大人の振る舞いをすることが難しくなるわけです。


ゆえに、感情的になったり、空気を読むことが得意ではないため、コミュニケーションや社会生活が難しくなったりして、よりストレスを受けやすくなり生きづらさを感じるようになってくるわけです。



ではレイジーエイトがなぜ効くのか?という話に戻りますが、まず目を動かすことで橋(きょう)を働かせることになります。神経はたくさん働かせるほど、連携が強くなっていきますから、かなり橋が鍛えられていくでしょう。


また、目の動きが不十分だと、非対称性緊張性頚反射などの姿勢反射も残存しやすく、正中線(体の中心)を越える動き(右側に投げられたボールを左手で取るなど)が苦手になります。こうなるとスポーツ全般が苦手になります。


レイジーエイトは体の中心軸を越え、左右に腕を動かし、かつ目も左右上下に動かされることになるので、運動しているのと同等の効果がありそうだと感じています。


そもそも眼球を大きく動かすことで、脳が活性化されるという研究結果もあるので、脳に良いことは間違いないことです。



もちろんこれだけで万全というわけではありませんが、ぜひ取り入れたいエクササイズの一つであることは言うまでもありません。


ただし、やりすぎると目が痛くなったり、気持ち悪くなることがあるので、注意しながらゆっくりと行ってください。










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